先日、備後東城で開催されました、毎年の伝統行事である「お通り」を見に行きました。
小、中学生の若い女性が「母衣(ほろ)」を背中に担いで東城町内の街筋を行列をなして練り歩くわけですが、そのいでたちがとても華麗で勇壮でした。
当日は天気にも恵まれ、町内外からの見物客も大勢こられて東城町内の人口も一気に増えたような賑わいでした。
「お通り」とは
慶長6年(1601年)広島藩主福島正則の家老として東城五品嶽(ごほんがだけ)城主となった長尾隼人正一勝が、関ヶ原の戦勝を祝して、祭礼御興行列に武者行列を加えたのが始まりとされているようです。
また、「母衣(ほろ)」とは、本来、戦国時代において背後からの矢よけに用いられた武具とのことらしいです。
それが東城においては享保4年(1719年)の資料には、すでに現在のような装飾を施した形になった母衣が記録に残されているようです。
皆様も、機会がございましたら一度見に行かれてはいかがでしょうか。
From N.Ikeda